NXP Semiconductorsはスマートフォン、キー・フォブ、他のモバイル・デバイスによるセキュアな通信、保存、認証、クルマとのデジタル・キーの共有を可能にする新しい車載デジタル・キー・ソリューションを発表した。

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    キーフォブ、スマートフォン、スマートカード、さまざまなモバイルデバイスで安全に車へのアクセスを可能とする車載デジタル・キー・ソリューションのイメージ

同ソリューションはキー・シェアリング、マルチカー・アクセス、運転条件の設定などを実現するのに必要となるセキュアな基盤を提供することで、カー・アクセスの利便性を向上させるもの。Car Connectivity Consortium(CCC)のスタンダードリリース2に準拠した同社の車載認証済みセキュア・エレメントとNFCチップセットをベースとしており、デジタル・キー搭載のNFC対応スマートフォン、キー・フォブ、NFCスマートカードによるクルマの開錠やエンジン始動を可能にするという。

また、他のモバイル・デバイスとのクルマのアクセスのセキュアなシェアも可能となるため、セキュアなカー・アクセス・エコシステムの構築も容易に行うことができるようになるとするほか、従来のリモート/パッシブ・エントリ・システムへのシームレスな追加も可能だとしている。

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    NXPの車載デジタル・キー・ソリューションの構成要素

さらに同社では、NFCをベースとしているため、仮にスマートフォンのバッテリ残量が低下している場合でも、カー・アクセスやドライバ認証の作動は可能であるともしている。

なお、セキュアなデジタル・キー管理はCCCリリース3に定義される予定のハンズフリー・スマート・カー・アクセスを実現するための基盤になるとのことで、同社ではリリース3に向けて、通信向けの車載Bluetooth(BLE)搭載デジタル・キー・ソリューションと、高精度でセキュアな位置特定向けUWB(Ultra-Wideband)技術を組み合わせることを予定しているとコメントしている。