NTTデータ先端技術とNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は3月10日、両社が共同開発した「WinActor管理機能」を提供開始した。新製品はHinemosサブスクリプションで提供し、両社は2025年までに500本の販売を目指す。

同製品は、NTTデータ先端技術が提供する統合運用管理ソフトウエアである「Hinemos」と、NTT-ATが提供するRPAツール「WinActor」の技術連携により実現したもの。管理対象となるシステム台数に応じ、WinActor直接の運用管理を始め複数のWinActorのシナリオや権限設定等を一括で統制管理できる「WinActor Manager on Cloud」や「WinDirector」との連携が可能になったという。

  • HinemosにおけるWinActor管理機能の概要

具体的には、WinActorの稼働状態やエラーなどを、単一の画面上で俯瞰的に把握・統括管理できる。

Hinemosが従来から対応しているIAサーバの監視を始め、WinActor導入PCを管理できるという。

また、WinActorの専用管理ツールであるWinActor Manager on Cloud(パブリッククラウド環境)及びWinDirector(オンプレミス環境・プライベートクラウド環境)と連携することで、より大規模な導入環境への対応や、ライセンス管理やシナリオ管理などのより高度な管理を実現できるという。

また、これらを導入したシステム全体の故障や障害予測等の監視や自動化の統合運用管理を実現するとしている。

特徴として両社は、シームレスなWinActorと業務システム連動による統合運用管理、RPAシナリオを含む処理フローの実行管理、RPAシナリオの効率的な監視と障害解析、WinActor実行環境の記録と履歴管理、WinActorの専用管理ツールとの連携の5点を挙げる。

これまで各種ITシステムの業務フローの自動化を実現していたHinemosが、WinActorで自動化するデスクワーク処理も管理対象として追加できることで、システム全体の統合運用管理が可能になり、部門別の最適化・自動化に加えて、業務全体の完全無人化を目指した運用改善を容易に実現可能になるとしている。