電通デジタル、電通、電通テックの3社は3月9日、3社共同の販促・店頭領域のデジタル・ソリューションをグループ横断で推進するプロジェクトチームである「Boostore(ブーストア)」において、LINEを使用するサンプリングサービスである「スタンダードサンプリング for LINE」と「友だちシェアサンプリング for LINE」を開発し、提供開始した。
新サービスのうちスタンダードサンプリング for LINEは、LINE公式アカウントとセールスプロモーション(SP)キャンペーンプラットフォームを利用したパッケージ。
ユーザーがLINE上の企業のキャンペーンページから応募すると、商品引き換えや割引のクーポンを獲得でき、その後店頭での受け取りができる仕組みであり、一連のサンプリングサービスをワンストップで提供する。また獲得方法は、抽選、先着、総付けなど、多様なパターンでの対応を可能にしたとしている。
もう一方の友だちシェアサンプリング for LINEは、応募者を起点に友だちから友だちへメッセージを介して次々に拡散することで、短期間で効率的な認知拡大と商品トライアルを実現したという。
友だち同士によるシェアにより、ユーザーのメッセージ開封率やクーポン利用率の向上も期待できるとのこと。
なお両サービスにおいて、開発担当の電通テックが、LINEが提供する各種法人向けサービスの販売・開発のパートナーを認定する「LINE Biz Partner Program」において機能性や運用性の評価を得て、「Technology Partner」の販促・OMO部門で認定を受けたという。
この認定によって、LINEのSales Promotion APIを用いたサービス提供が可能となり、友だちシェアサンプリング for LINEは、Technology Partnerとして、LINE公式アカウントによるクーポン配布の友だちシェア機能を初めて実装することになったという。
同サービスでは、ユーザーがLINE上で手軽にキャンペーン応募や友達へのシェアが可能といい、従来のSPサービスの課題だったという、新規ユーザーによるトライアルやクーポン利用率の向上が期待できるとしている。
今後は、電通グループが提供する統合マーケティングプラットフォームである「People Driven DMP」や「STADIA」を利用して新規ユーザーやクーポン利用率の高いユーザーに商品トライアルを促進する施策や、キャンペーン実施後の継続購買リフト検証を可能にする調査の導入を予定している。
またBoostoreでは、電通グループの強みを生かし、中長期的なマーケティング施策への貢献を検討しているという。