丸紅は、米シリコンバレーを拠点に機械修理データの解析およびメンテナンスオペレーション用のAIプラットフォームを開発・提供するスタートアップPredii社と、戦略的パートナーシップに係る契約を締結したと発表した。
Predii社は、膨大な機械修理・故障データを独自の AI技術で解析し、整備事業者や製造業者向けに「機械の故障予知・予防診断」や「迅速な故障箇所の特定」等を行うAIプラットフォームを開発。このプラットフォームを通じて、故障・不具合等による稼働停止時間の減少やメンテナンスコストの低減、オペレーションのデジタル化・自動化等のサービスを提供しているという。
特に自動車分野においては、数十億件に及ぶ自動車修理データの解析と定義付けを行っている。独自のアルゴリズムとAIを構築し、故障箇所判断や部品選定、修理のアドバイスサービスを自動車整備業者に提供している。
今回の丸紅とのパートナーシップでは、丸紅が取り組む自動車修理・アフターマーケット事業を皮切りに、建設・産業機械や航空機等、メンテナンスオペレーションを必要とする機械産業において、Predii社のAI技術を活用できないか検討。各産業でオペレーションの効率化・デジタル化を図り、最終顧客へのサービス品質向上を目指す。
丸紅は、米国における自動車部品販売事業やWrench社による自動車整備事業等のアフターマーケット事業の拡大に取り組み、コネクテッドカー時代の到来を見据えた中長期戦略として、顧客が安心・安全に自動車を使える仕組みの構築を目指す。具体的には、店舗のみならずオンラインを活用した部品供給、自動車や顧客のデータを活用した予防メンテナンス・予知保全、Extended Warranty(延長保証)等のサービスの提供を目指すという。