NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は3月3日、同社が2014年に発売したRPAツールである「WinActor」の新機能として、画像認識機能である「WinActorEye(ウインアクターアイ)」を実装したと発表した。同社は同製品のVer.7.0を1月30日に発売したが、同機能を現在最もユーザーが多いというVer.6シリーズの最終版であるVer.6.3に先行搭載し、3月4日に販売開始する。

同機能により、従来の画像認識機能に加え、複数の探索条件を多段に組み合わせて目的のアイコンやUIを特定可能になるという。

同機能が持つヒストグラム検索技術により、画面の拡大・縮小への対応を強化したほか、スクリーンOCR機能を利用して画面上の文字をテキストに変換して読み取ることができるとのこと。

  • ヒストグラム検索

これにより、画面を従来より正確に把握することができ、シナリオを変更することなくWebページやアプリケーションの予期せぬ画面変化に追従可能になるとしている。

また操作ログ送受信機能では、WinActorで行った実行操作・保存操作のログを、WinActorの管理サーバ(WinActor Manager on CloudまたはWinDirector powered by NTT-AT)上にセキュアに保存可能になるという。

実行ログを確認することで、一連の業務自動処理においてWinActorがいつ何をしたかの事後検証が可能となり、大規模なエンタープライズユースにおける厳しい要求条件にも対応できるとしている。

さらに、syslogサーバへの実行ログ保存にも対応し、WinActorの管理サーバを持たないユーザー企業でも、WinActor1台からの実行ログ保存機能を利用できる

加えて、IE及びGoogle Chromeの他、Firefoxの操作を自動記録可能になるという。 これにより、作成できるシナリオのバリエーションが広がり、かつ、これまで以上にシナリオ作成が容易になるとしている。