Microsoftは米国時間2020年2月27日、Office 365を含むMicrosoft 365のアップデート内容を公式ブログを通じて発表した。Word、Excel、PowerPointを1つのアプリケーションにまとめた「新しいOfficeモバイルアプリ(Office Mobile app)」は、Ignite 2019で発表し、2019年11月からパブリックプレビュー版を公開していたが、比較的早期に正式版に達したことになる。なお、iPhoneおよびAndroidデバイス向けとなるが、利用するにはOffice 365のライセンスが必要。また、筆者が確認した限りではiPadで動作せず、従来のWordやExcelなど単独アプリケーションの利用をうながされる。

  • Word/Excel/PowerPointを1つのアプリケーションで代替する「新しいOfficeモバイルアプリ」(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    Word/Excel/PowerPointを1つのアプリケーションで代替する「新しいOfficeモバイルアプリ」(画像はすべて公式ブログより抜粋)

PowerPointにはコメントやメンションを通じて共同作業を推進する機能を2020年3月より展開し、Web版VisioもMicrosoft Team経由の共同作業に対応する。Wordは入力音声をテキスト化するディクテーション機能を備えているが、新たなプレビュー言語として、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語、ノルウェー語、日本語の6言語が加わる予定だ。Android版OneNoteはダークモードのサポートとインク機能の強化が加わる。

  • インク機能を強化したAndroid版OneNote

    インク機能を強化したAndroid版OneNote

クラウド側の変更点としては、SharePoint Onlineの検索結果をカスタマイズ可能にし、利用者に対してOffice 365デスクトップアプリケーションの新機能情報を表示・非表示する管理ページを正式公開した。Yammerには企業名のカスタマイズや電子情報開示機能を追加している。また、快適な共同作業を実現するドキュメントモデルである「Fluid Framework」の早期プレビュー版も取り上げているが、同サイトは2019年11月から利用可能だった。

阿久津良和(Cactus)