米シスコは2月24日(現地時間)、クラウドネイティブなセキュリティプラットフォーム「Cisco SecureX」を6月に一般提供開始すると発表した。

新プラットフォームは可視性、未知の脅威を識別、ワークフローを自動化し、ネットワーク、エンドポイント、クラウド、アプリケーション全体で顧客のセキュリティを強化するという。

企業がデジタルトランスフォーメーションにより、クラウドの利用を拡大させるとともにIoTや高速無線アクセスの導入が広がるにつれて、攻撃対象領域も拡大しており、こうした複雑な環境のセキュリティを相互稼動性のない多種多様なテクノロジーで確保することが困難になっていると同社は指摘する。

新プラットフォームの主な機能としては、同社やサードパーティのソリューションを含めて、企業や組織のセキュリティポートフォリオのあらゆる要素を通じて一元化した可視性を提供することに加え、完全にクラウドネイティブなマルチテナントソリューションのため、顧客企業やパートナーに15分以内にビジネス価値を提供するという。

また、1億5000万個以上のエンドポイント、暗号化トラフィックを含むスイッチやルータからのネットワークトラフィック、GoogleやAWS、Azure、プライベートデータセンター環境を含め、エンタープライズ全体を通じたイベントやデータの分析を行う。

攻撃のターゲットにされた人やモノを数分以内に特定し、すべてのセキュリティ製品や脅威インテリジェンスフィードを通じて増強されたデータを活用した対応措置を講じることを可能としている。さらに、Cisco Talosの脅威分析力により、最新の脅威追跡を可能としている。