科学技術振興機構(JST)は2月28日、3月20日から23日までの期間で予定していた全国の高校生などが学校対抗で科学の力を競う「第9回科学の甲子園全国大会」の開催中止を決定したことを発表した。
新型コロナウイルス感染症対策の政府基本方針を受けたもので、開催の是非について、大会の競技やプログラム内容などを総合的に検討した結果、感染拡大防止の観点から中止することが適切と判断したとしている。
同大会は、全国47都道府県の代表生徒372人が筆記と実技競技にチームで挑む予定であったが、競技の前後に、生徒同士の交流行事なども予定されており、濃厚接触のリスクが避けられないといったことも背景にあった模様だ。
ただし、事前公開競技として各参加校に通達していた「積んで埼玉」(オートマチック台車によるブロック運び)については、設計デザインなどを記すプレゼンテーションシートの審査を実施する予定だとしている。
なお、今回の決定の結果、残念ながら第9回大会は優勝チームなし、ということになるという。また、次年度については、「第10回科学の甲子園全国大会」として開催されることが決定しており、2021年3月に茨城県つくば市にて開催される予定だという。