NECレノボ・ジャパングループのレノボ・ジャパン及びNECパーソナルコンピュータ及び、図書館流通センター、キッズプロジェクトの4社は2月27日、2020年4月からの小学校におけるプログラミング教育の必修化にあたり、全国でより多くの子どもたちがプログラミング学習に触れる機会を得ることを目的に、無償のプログラミング教室である「図書館プログラミングワークショップ」を開催すると発表した。同活動は、図書館流通センターが指定管理者として運営する全国の公共図書館を会場として開催し、NECレノボ・ジャパングループとキッズプロジェクトが講師及び教材を提供する。

小学校でのプログラミング教育が必修化する一方で、住んでいる地域や経済的な事情から学校外でプログラミングに触れる機会が十分に得られない子どもたちが生じる可能性があるという。

このような課題に対し、次世代の知的生産活動に貢献する社会的な機能を果たす公共図書館という場所で、テクノロジーを万人に提供し、子どもたちに体験を通じて夢や自信を持つきっかけを作るという理念で4社が合意し、今回の無償プログラミング教室が実現したという。

4社は2020年度中に、神奈川県大和市の「大和市文化創造拠点シリウス」を始め、図書館流通センターが運営する全国約30か所の公共図書館でワークショップの開催を計画している。

同ワークショップでは、プログラミング的思考を育てるというアプリである「オリガミ」で動画制作体験ワークショップまたは、モノづくりプログラミングキットである「micro:bit」を使ったモノづくりプログラミング体験ワークショップを実施する。

オリガミによる動画制作体験は、対象を5歳以上7歳まで(未就学児も保護者と共に参加可能)とし、時間は75分。

タブレットPCを使用し、オリガミにより多様なイラストを配置し、オリジナルストーリーの動画を作成する。日本伝統のオリガミをテーマにしたオブジェクトを配置し、動画制作を体験できるという。

ブロックプログラミングやコードプログラミングとは異なり、楽しく遊びながら「考える→やってみる→やり直す→繰り返す」を行い、プログラミング的思考を養うとしている。

micro:bitによるモノづくりプログラミング体験は、対象を7歳以上12歳までとし、時間は90分から120分。micro:bitとPCを使ったワークショップであり、ブロックプログラミングで基本を学んだ後、プログラミングと工作を組み合わせて世界に1つだけの発明にチャレンジする。