Tableau Japanは2月27日、BIツール「Tableau」の最新バージョン「Tableau 2020.1」をリリースした。最新バージョンでは動的パラメーターなどの機能により、基礎データ変更の際にワークブックを更新する必要がないほか、ビジュアライゼーションアニメーションの新たなツールで変更を見つけて理解し、データを活用できるという。また、ログインベースのライセンス管理を介した管理者向けの追加機能も提供する。

Tableau 2020.1は、Viz Animationsの導入で分析を動的に行えるようになり、アニメーションを通じて分析の背後にあるドットをシームレスにつなげることが可能。

アニメーションは視覚的手掛かりとして機能し、フィルタリングやソートなど、さまざまな変更に対するデータの反応を明確に示す動きで重要な変化を観察しつつフォローできるようになっており、一例として特定の指標で異常値が出た場合や突然の数値の急上昇や急落が起きた際に変化したカ所を特定し、把握できるという。

  • Viz Animationsのイメージ

    Viz Animationsのイメージ

これまでパラメーターは静的でユーザーは値を手動で更新する必要があったが、動的パラメーターの導入では最新のデータに基づくパラメーターに自動的に調整されるようワークブックを設定し、ほかの部署が最新かつ正確なデータを見ることができる。ビジュアライゼーションの作成と維持に費やす時間の短縮を可能としている。

  • 動的パラメーターのイメージ

    動的パラメーターのイメージ

そのほか、ログインベースのライセンス管理により、Tableauサーバの認証でログインすることでTableauデスクトップやPrep製品を即座に起動できるようになり、管理者はライセンスキーを配布するのではなく、Tableauサーバから直接、デスクトップ、Prepのアクセスの指定、監視、再生ができるという。

また、Tableauカタログの新たなコネクターにGoogle BigQuery、Google Sheets、Cloudfileが含まれるようになり、利用可能なデータソースが拡張され、管理者はデータソースがそれぞれの組織向けか否かの検証を可能としている。

さらに、Tableau Prep Builderの詳細レベルの計算は、データの準備と分析を高い精度で簡素化して面倒なマルチステップフローを排除し、視覚的な計算に置き換えることができるという。

加えて、バッファ計算により顧客はポイントロケーション周辺のバッファを簡単に視覚化でき、ドラッグ・アンド・ドロップだけで複雑な空間的位置に対応を可能としている。