アヴネットは2月18日(米国時間)、Linaro 96Boards Consumer Edition(CE)仕様をベースに、XilinxのZynq UltraScale+ MPSoC「ZU3EG」を搭載した開発ボード「Ultra96-V2」の工業用温度グレードバージョンを発表した。
Ultra96-V2の工業用温度グレードバージョンは、電気的特性は従来のUltra96-V2と同じながら、試験および検証済みの温度範囲を-40℃~+85℃へと拡大することで、さまざまな工業用アプリケーションでの利用を可能とした。
また、高温対応のために、Aavid,Thermal Division of Boyd Corporationと共同開発した新型ヒートシンクを搭載。0℃~60℃の温度範囲でより要求の厳しいアプリケーションをサポートでき、2020年1月以降に出荷されるすべてのUltra96-V2 Cグレード品に組み込まれるという。さらに、これまでの購入者も利用できるようにヒートシンク・アップグレードキット「新 Ultra96-V2 Aavid 工業用ヒートシンク(AES-ACC-U96-PHS1)」として提供もされるとしている。
なお、Ultra96-V2の工業用温度グレードバージョンの販売価格は399ドル、工業用ヒートシンクは10ドル(いずれも米国での価格)となっており、日本では2020年春の発売を予定しているという。