Googleは2月19日(米国時間)、「Android Developers Blog: Turning it up to 11: the first Developer Preview of Android 11」において、Android 11の最初の開発者向けプレビュー版を公開したと伝えた。これは開発者のみを対象とした初期のベースラインビルドであり、一般ユーザー向けではないとされている。このため、提供は手動ダウンロードおよび自らデプロイする形でのみ利用できる形態で行われている。
GoogleはAndroid 11の革新的な機能として、以下を紹介している。
- ISO 18013-5準拠のモバイル運転免許証など、該当する身分証明書の保管と取得のためのプラットフォームサポートを追加
- ダイナミック従量制API - このAPIを使用すると、接続が定額制か従量制かを調べることができ、定額制の場合はより高い解像度や品質でのサービスおよびデータの提供を行うことができる。Android 11では5Gキャリアネットワークまで対象が拡張されており、5Gネットワークを定量制および従量制のどちらで使っているのかを判断できる
- 帯域幅推定API - ダウンストリームおよびアップストリームの帯域幅を簡単に推定可能なAPIを拡張し、5Gにおいても使用できるように変更
- ピンホールとウォーターフォールスクリーンのサポートを追加
- 場所、マイク、カメラといったリソースに対するワンタイム許可の追加
- スコープストレージの改善
- 生体認証でサポートするデバイスを増加
- 通話スクリーニングサービスの改善
- ニューラルネットワークAPIに機能を追加
- Wi-FiサジェスチョンAPIの強化
- Passpointの機能強化
- NDK APIに画像デコーダをデフォルト搭載
Googleは今後も定期的にAndroid 11の開発者向けプレビュー版のアップデートを提供するとしている。なお、モバイル運転免許証などの保管および取得を可能にする機能に関しては、今後詳細を発表するという。