科学技術振興機構(JST)は2月18日、3月20日~23日にかけて開催予定である全国の高校生などが学校対抗で科学の力を競う「第9回 科学の甲子園全国大会」の出場校47校が決定したことを発表した。
9回目となる今大会に参加する47チームのうち、初出場が9校。一方、初開催から9回連続で出場が5校となっている。また、4校が優勝経験校(第1回大会の浦和高校、第4回大会の渋谷教育学園幕張高校、第5回および第8回大会の海陽中等教育学校、第6回大会の岐阜高校)で、このうち海陽中等教育学校は連覇がかかる大会となっているほか、岐阜高校は9回連続出場校となっている。さらに1年生のみで構成されたチームが3校(弘前高校、甲府南高校、洛南高校)あり、そのうち洛南高校は初出場ということで、どんな戦いをするかが注目される。
このほか、同日開催された説明会では科学の甲子園及び科学の甲子園ジュニア推進委員会 委員長の漆原秀子氏(筑波大学 名誉教授)による選手宣誓代表校のくじ引きが行われ、出場2回目となる石川県代表の小松高校が選ばれた。
4日間の会期の主なスケジュール予定は以下の通り。
- 3月20日(初日):開会式/筆記競技
- 3月21日(2日目):実技競技3種目
- 3月22日(3日目):特別シンポジウム/表彰式など
- 3月23日(4日目):エクスカーション
なお、特別シンポジウムは「キミはなぜ科学するのか ~SDGsや社会の課題解決へ科学ができること~」をテーマに、2019年のノーベル化学賞受賞者で旭化成名誉フェローの吉野彰氏、人間の能力を引き出すための支援ツールの開発などを手掛けるH2Lの創業者で早稲田大学 准教授の玉城絵美氏、東京大学大学院 理学系研究科 教授で理化学研究所 予防医療・診断技術開発プログラム客員主管研究員なども務める上村想太郎氏らによるパネルディスカッション形式で行われる予定となっている。