日本システムウエア(NSW)は2月18日、ECサイトにAR(拡張現実)技術を利用したARコマースサービスである「Creoss AR(クレオス・エーアール)」を提供開始した。新サービスで作成したARコンテンツは、専用のアプリを必要とせずスマートフォンの一般的なWebブラウザとカメラだけで再生可能とのこと。
同サービスは、同社のECサービスである「Creoss Plus」とWebAR作成プラットフォームである「Union AR」の連携によりデジタルとリアルを融合させたもの。 QRコードをスキャンするとWebブラウザ内でカメラが起動し、ARマーカー上にコンテンツを再生する。
通常のECサイトでは商品を写真で確認するため、家電製品や家具などはサイズ感や配置イメージが把握できず購入しにくい傾向があるという。
同サービスではECサイトにAR技術を組み込むことで、利用者によりリアル店舗での購買に近い体験をさせることを可能にするとしている。
事業者のメリットとして、同サービスはARに関する知識やスキルが無くても利用が可能であり、数ステップの容易な操作で商品マスタと連携したARコンテンツを作成できるという。
利用者のメリットとしては、ECサイトに表示するQRコードやARマーカーをカメラで読み取ることでARコンテンツを再生できるため、通常のECサイト利用の延長線上でARを体験できるとしている。
また、リアル店舗にQRコードを掲示することで、展示していない色違いやサイズ違いの商品イメージをARコンテンツで確認でき、店舗購入に加えて自宅で再検討後ECサイトから購入するといった幅広い購入方法が選択可能という。