Microsoftは米国時間2020年2月14日、Windows Terminal v0.9.443.0をリリースした。インストール済みの環境では自動更新、未インストールの場合はMicrosoft Storeから入手可能。本バージョンは正式リリース前の最終版となり、主にコマンドラインの引数として「wt」を追加した。
たとえば現在開いているフォルダーをカレントディレクトリとしてWindows Terminalを起動する際は「wt -d .」と実行する。1つのタブを垂直に分割して左ペインは「Windows Terminal」、右ペインはwsl.exeを実行する場合は「wt -p "Windows PowerShell" -d . ; split-pane -V wsl.exe」と実行するように「;(セミコロン)」で処理の分割が可能になった。より詳しい動作はGitHubのドキュメントで確認できる。
他にもPowerShell Coreの自動検出や、すべてのタブを閉じる確認ダイアログを無効にする「confirmCloseAllTabs」の追加、Windows Terminalにファイルをドラッグ&ドロップするとフルパスを入力する機能も加わった。これまでWindows Terminalは毎月1回ないし2回のバージョンアップを重ねており、公式ブログにある「最終版」の説明が正しければ、正式版のリリースは2020年3月に行われると思われる。
阿久津良和(Cactus)