太陽に接近して太陽フレアなどを詳しく調べる探査機「ソーラーオービター」が米東部時間の9日夜、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からアトラスVロケットで打ち上げられた。
ソーラーオービターは欧州宇宙機関(ESA)と米航空宇宙局(NASA)が共同開発した。太陽の楕円軌道を周回しながら、地球から観測するのが難しい太陽の極の周辺を狙って観測する。NASAによると、電子機器などに影響する可能性がある太陽フレアの発生など、太陽活動を監視するのが狙いだという。
ソーラーオービターは10種類の観測装置を搭載。米東部時間の10日、ドイツにあるESAの管制センターが探査機の太陽電池パネルが正常に展開されたことを示す信号を受信した。今後、地球や金星の重力を利用しながら軌道を変更し、2021年11月から本格観測を開始する。22回太陽に接近する計画という。
太陽フレアは、太陽の表面で起こる爆発現象で、フレアとは「閃光(せんこう)」「炎」を意味する英語。太陽の黒点近くに蓄えられている磁場のエネルギーで起きるとされている。放射線やプラズマ粒子を爆発的に放出する太陽嵐を引き起こす。このため、人工衛星が故障したり、低緯度地域でもオーロラが観測されたりするほか、地球の磁場や電磁層が乱れる原因にもなる。
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