"おつり"などで生じる小銭をコツコツと貯金ボックスに投入し続けてみたものの、その存在を忘れてしまっていたり、いざ銀行で両替しようにも、何となく気恥ずかしい。そんな経験は無いだろうか?だったらいっそのこと"投資ボックス"へ投げ込んでしまえ。そんなユニークな実証実験が4社共同(セブン銀行、GMOペイメントゲートウェイ、ポケットチェンジ、TORANOTEC)で12日より開始されている。
サービスはクレジットカードや電子マネーでの買い物おつり分を楽しく投資できるアプリ「トラノコ」(TORANOTEC)ユーザーを対象に、専用物理ボックスを設置しリアルな現金でのおつり(硬貨・小銭)をも投資へ回せるようにするものだ。
ボックスにはQRコードでのユーザー認証が行える画面が備えてある。スマホアプリで読み込みログインし、手元にある小銭をボックスへ投入。金額が表示されるので、そのままパネルの送金ボタンを押すと投資できるという仕組みだ。
ボックスはセブン銀行丸の内共同出張所(東京都千代田区丸の内 1-6-1 丸の内センタービルディング 1階)に開設されており、1回あたり最大50枚まで投入可能(対応通貨は、日本円1円/5円/10円/50円/100 円/500円の全6金種、実施期間は4月22日まで)。
実証実験は金融庁の「FinTech 実証実験ハブ」の支援案件として採択されているもので、投入ボックスの開発をポケットチェンジ社、ボックスの管理・運営をセブン銀行、ボックスに投入したおつり・小銭データの管理・送金をGMO-PG、投入したおつり・小銭の運用がTORANOTEC 投信投資顧問が担う。
オンライン上での投資もしかり、シームレスなフローを整えることで少額であっても、眠りがちなおつりのような存在が活きるのであれば、個人にも社会にも有益な試みになる。