コカ・コーラ ボトラーズジャパンは6日、グループ会社を含む全社員約1万7千へのスマートフォンの配布とその運用開始を発表した。
現在のスマートフォンは遙か昔のPCを凌ぐ能力と携帯性を持っている。同社は社員の能力の最大化と業務効率化にスマートフォンの徹底活用を実践することを発表した。2019年末までに全事業エリアにわたる約1万7千人への配布を完了した同社は2020年より運用を開始している。端的にスマートフォン配布で実現できる3つを端的に掲げている。
1.PCを起動せず日常業務を専用アプリで完結
2.情報収集の簡素化と全社横断双方向コミュニケーションの実現
3.業務の効率化を図るためのアプリの運用と開発
1.の「PCを起動せず日常業務を専用アプリで完結」では、同社ビジネスシステム本部社員が開発する出退勤の打刻アプリ「Clock-In」、残業申請アプリ「Overtime」を活用。PCを立ち上げなくとも出退勤入力を完了する体制を築いている。
2.の「情報収集の簡素化と全社横断双方向コミュニケーションの実現」では、業務連絡や社内基本情報を掲載する社内コミュニケーションツールをアプリ化することで外出先からの社内情報の迅速なアクセスを実現。また社内SNSにはMicrosoft社提供のYammerを活用していることを明かしている。
3.の「業務の効率化を図るためのアプリの運用と開発」では、立替費用精算の申請や稟議書の承認をワンアプリで完結するシステムを導入。出張先での経費精算もこのアプリで外出先で完了するという。
同社では、スマートフォンによる作業の効率化が勤怠管理や時間管理の徹底などの人事施策に連動した働きやすい職場づくりのプロジェクトのひとつであることを述べている。なお、同社はERPシステムの導入におけるプロジェクトにおいても公益社団法人企業情報化協会主催の「2019年度(第37回)IT賞」を受賞しており、"ITを活用した経営革新"に顕著な努力を払い成果を出したことを表彰されている。