ユニバーサルロボット(UR)は、同じくデンマークに本拠を構える自動搬送ロボットを手掛けるモバイルインダストリアルロボット(Mobile Industrial Robots:MiR)とともに、デンマーク・オーデンセに新たな拠点となる「コボットハブ」を設立し、共有する計画であることを明らかにした。

オーデンセはデンマーク第3の都市で、ロボット関連企業や大学の集積地として知られている。今回、両社は同市内の工業地区に50000m2の用地を取得。3600万ドルを投資し、コボットハブを建設するとしている。

コボットハブの建屋面積は32000m2で、2022年初頭の完成予定。完成後、両社はそれぞれ独立した企業として事業を継続しつつ、今後さらなる躍進の一翼を担う優秀な人材の確保を目指し魅力的な環境づくりに取り組むとしている。

なお、デンマークのロボット産業は急速に成長しており、業界団体の調べによると、2019年に同国のロボット企業で働く人は8500人、そのうち3900人がオーデンセとその周辺で働いているという。また、市場調査会社によれば、業界がこのまま順調に成長を続ければ、デンマークのロボット業界は2025年に25000人規模の産業になるとしている。

  • コボットハブ

    コボットハブの完成予想イメージ (提供:ユニバーサルロボット)