凸版印刷は2月7日、施設の混雑状況をスマートフォンやサイネージからリアルタイムで把握できるサービス「nomachi(ノマチ)」を開発したと発表した。価格は月額8000円から。
オフィスビルや商業施設、大学、病院への導入を目指し、不動産事業者やデベロッパーなどに向けて2020年4月に本格的な販売を開始し、2022年までに関連受注を含め15億円の売上を目指す。
新サービスは、施設にワイヤレスセンサーを設置し、センシングした在席状況のデータをクラウド上に送ることで、スマートフォンやサイネージでリアルタイムに混雑状況を表示する。これにより、現地に行かなくても飲食店やコワーキングスペースなどの混雑状況を把握でき、店を探す手間や店舗での待ち時間を削減できるという。
混雑状況のリアルタイム表示に関しては、施設の机の裏側などにワイヤレスセンサーを設置して在席情報をセンシングし、この取得したセンシングデータを元に混雑状況を判別してスマートフォンやサイネージにリアルタイムで表示する。
なお、同サービスの提供開始に先立ち、2019年10月1日から11月29日まで東京・秋葉原周辺の飲食店で実証実験を行ったところ、飲食店の来客数が実証実験前と比較して約2倍に増加したという。
また、混雑時間が分散したことで待ち時間の短縮に繋がったとの評価を受け、同サービスの販売開始に至ったとのことだ。
同社は同サービスを、2月13日と14日の両日に同社の秋葉原ショールームで開催予定の「フォレストフェア2020 冬」で展示する。