MicrosoftのTypeScriptチームは現地時間2月6日、プログラミング言語TypeScript 3.8RC版をリリースしたことを公式ブログで発表した。NuGetやnpmなどのパッケージマネージャーから入手できる。
大規模なJavaScriptによる開発に便利なTypeScriptでは、クラス定義や静的型付け機能など型の運用や拡張が行えるが、TypeScript 3.8では新たに型のみのimport/export文を追加、JavaScript書き出しの際におこる型省略(import elision)での不便を解消している。
また、ECMAScriptへ提案(Stage-3class)の"#"を使ったプライベートフィールドが実装。"ハードプライバシー"(hard privacy)とよばれる強固なフィールドは、外部クラスからのアクセスや検知を防ぐ仕様になっている。ほか、非同期処理のTop-level awaitやコンパイル環境の監視や自動化を行うwatchOptionsへの4オプション追加など多数の機能が加わる。
今後、大きなバグの発覚などが無い限り数週間以内に正式版となりリリースする見込みだとしている。