半導体製造装置・材料の国際的業界団体「Semiconductor Equipment and Materials(SEMI)」は、新型コロナウイルスの影響を避けるため、2月5-7日のスケジュールで韓国ソウルで予定していた半導体製造装置材料の国際展示会「SEMICON Korea 2020」の開催の中止を発表したばかりだが、新たに3月18-20日に中国・上海で予定していた「SEMICON China 2020」および併催のフラットパネルディスプレイ国際展示会「FPD China 2020」についても開催を延期することを決定したと発表した。
SEMICON Koreaに関しては、開催数日前で突然の中止決定としたことで展示・参加予定者に混乱が生じたこともあり、SEMICON Chinaについては、開催1か月超前での延期決定に至ったとするほか、SEMI Chinaからは、中国政府の新型コロナウイルスに対するガイドラインに従い、出展者とゲストの健康と安全を保護することを目的に、早期の決定を行ったとしている。
SEMICON Koreaについては、「2月5-7日に開催することを中止する」という発表はしたものの、延期なのか年内は開催しないのかについては明らかにされていない。SEMI Koreaに確認したところ、「取り急ぎ2月5-7日の開催中止を告知するのが最優先で、延期なのか中止なのかについては、まだ決めかねている。延期するにしても新型コロナウイルスの拡大が沈静化しないことにはなにも決められない。すでに2021年のSEMICON Koreaについては2021年2月3-5日に開催することを決めている」とコメントしている。
一方、SEMICON Chinaの場合は、初めから延期をうたっているが、SEMICON Korea同様、新たな期日をすぐに決められるような状況ではないし、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化すれば中止せざるを得なくなるだろう。
なお、SEMI本部は参加者の健康を最優先との考えを示しており、「新型コロナウイルスがSEMI主催の今後の展示会や会議にもたらす健康リスクに対して評価を進めており、ケースバイケースで開催するかどうかの決定を行っていく」との見解を発表している。