メディアキャストは2月4日、各自治体などが発信する防災行政無線と、テレビ(データ放送)やスマートフォンを連携する「防災行政無線連携システム」を開発し、販売開始することを発表した。
「防災行政無線連携システム」は、複数の防災行政無線の音声を、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルなどのデータ放送に送出するもの。
テレビ画面へ強制表示し、視聴者へ注意喚起と発報告知するが、複数地域の防災行政無線と同時連携が可能で、広範囲の地域をカバーするテレビ局でも、地域毎に適切な情報を届けることができるという。
これにより視聴者は、明瞭な音声で何度でも繰り返し防災情報を聞くことができるのに加え、スマートフォンアプリにも同時自動配信できるため、停電でテレビが使えない時や外出時に強制プッシュ通知で情報伝達されるという。
また、既存のデータ放送システムと容易に連携可能で、自主放送設備側でのTSポート増設や、各種放送設備(信号発火など)の追加は不要だということだ。
メディアキャストは、統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3」を導入している全国100局以上のケーブルテレビ局向けに2月から販売を開始し、同3月末の出荷開始を予定している。