エプソンは2月3日、統合型会計専用システム「INTER(インター) KX」シリーズの新商品として、ネットワークモデルである「MS9600」及びスタンドアローンモデルである「MS5600」の2モデルを3月23日に発売すると発表した。価格は、MS9600が306万円(税別)から、MS5600が150万円(同)。
INTER KXは、消費税インボイスや電子申告・電子申請の普及に伴う証憑類の電子化など会計事務所を取り巻く環境の変化に対応すべく、業務の安定稼働とクラウド利用による生産性向上を支援するという統合型会計専用システム。
MS9600は、Windows Server 2019 Standard Editionや、サーバ専用CPUであるインテル製CPUクアッドコアプロセッサIntel Xeon E-2234 3.60GHzを採用。スペックは従来のモデルから大きく拡大したとのこと。標準搭載メモリーは16GB(8GB×2)へ倍増し、最大で32GB(8GB×4)までの増設に対応する。HDDは1.2TBへ倍増すると共に、高耐久性を実現したというSASハードディスクを採用。24時間連続運転等の長時間の運用、複数のコンピュータからの利用、高い負荷での運用を可能にしたとしている。
同モデルは、ホットプラグ対応のHDDをRAID1構成で2基搭載。障害発生時にも業務を止めることなく柔軟に対応できるという。
また、信頼性の高い空冷を採用し部品配置を考慮することにより、約30dBの騒音値を実現したとのこと。 静かなオフィスに設置しても事務所業務を妨げない動作音だとしている。
一方のMS5600は、Windows 10 Proの64bit版の採用により、ハードウェアやソフトウェアのパフォーマンスを引き上げ、よりスムーズな会計業務処理を実現するという。
CPUは、第8世代CPUであるIntel Core i7を搭載。メモリーは標準搭載で8GB(4GB×2)、最大16GB(4GB×4)まで増設可能であり、複数アプリケーションの同時起動時での安定動作が可能としている。
また、256GBのSSDを2台使用したRAID1構成を採用した。標準搭載のBlu-ray Discドライブには、一度のバックアップ作業で最大25GBまでデータ保存が可能。
なお両モデルとも、「ウェプラット・クラウドサービス」にオプションで対応する。同サービスの利用により、大規模災害などによるデータ消失に備えるBCP対策や、顧問先の銀行取引、クレジットカード、電子マネー、POSデータの各データを会計事務所側で直接取り込み、仕訳データの自動作成が可能とのことだ。