Microsoftは2020年1月14日をもってWindows 7のサポートを終了した。Windows 7にとって最後のセキュリティアップデートが配信されたあとにInternet Explorerに重大な脆弱性が発見されたが、Microsoftはセキュリティサポートが終了したことを理由に、ESU (Extended Security Update)といったサポートサービスを購入しているユーザーを除いて、Internet Explorerの脆弱性を修正するパッチをWindows 7向けには公開しない旨を示している。

しかし、Windows 7においてディスプレイの背景画像が黒くなってしまうバグに関してはアップデートの提供を決めたようだ。2020年1月14日のアップデートに関するドキュメント「January 14, 2020—KB4534310 (Monthly Rollup)」が更新され、Windows 7およびWindows Server 2008 R2 SP1を使っているユーザーに対しても次のアップデートで修正を提供するとの説明が加えられた。

  • January 14、2020—KB4534310 (Monthly Rollup)

    January 14, 2020—KB4534310 (Monthly Rollup)

KB4534310を適用したあとで、背景画像の設定をStretchに変更すると、画像が表示されずに真っ黒の背景が表示されることが明らかになった。Microsoftはこの問題が修正されるまで、StretchではなくFill、Fit、Tile、Centerといった配置方法を選択するなどして問題を回避することを推奨している。Microsoftはこの問題の解決に取り組んでおり、すでにサポートが終了したWindows 7およびWindows Server 2008 R2 SP1に対してもアップデートを提供すると説明している。

これまでもサポートが終了したプロダクトに対して緊急でセキュリティアップデートが提供されることはあった。深刻度が緊急に分類されるもので影響範囲が広いと考えられる場合だ。しかし、今回のケースはそうしたセキュリティの面で緊急性が高い問題には該当しない。