シャープは1月27日、奈良県天理市とスタートアップ企業の事業発展を支援するインキュベーション事業に関して連携協定書を締結した。これにより、同社のR&D拠点である「シャープ総合開発センター(奈良県天理市)」内にスタートアップ企業を誘致し、天理市と協力して入居企業を支援することで、天理市での新規事業創出、企業誘致、雇用創出、定住促進とともに同社とスタートアップ企業の連携強化と新規事業創出を図るという。

  • オープンインキュベーション事業の強化に向けたシャープの施策

    オープンインキュベーション事業の強化に向けたシャープの施策

入居するスタートアップ企業は、天理市からの入居費一部補助(2年間)のほか、同社から施設の入居費全額補助(半年間)、事業展開のアドバイスなどの支援を受けることができる。

連携協定書の骨子として、(1)両者は天理市内で展開するインキュベーション事業や実証実験推進について、連携および協力して取り組む、(2)シャープは天理市内で新たに事業を始める者(スタートアップ企業)に施設を有償または一定期間無償で提供するとともに、事業展開にあたってのアドバイスを行う、(3)天理市は同スタートアップ企業に対しシャープの施設利用の費用の一部を補助する。

スタートアップ企業への支援内容は天理市が入居費25%補助(入居開始7カ月目から2年間)、シャープが入居費全額補助(入居開始から半年間)、事業展開にあたってのアドバイス、シャープ総合開発センター内の施設(社員寮、食堂、スポーツジムなど)の提供となる。