Wineチームは1月21日(米国時間)、「WineHQ - News - Wine 5.0 Released」において、Wineの最新版となる「Wine 5.0」の公開を伝えた。Wineは、x86アーキテクチャ上のUNIX系OS(macOSやLinux)でWindowsアプリケーションを実行するためのレイヤ技術実装。今回のバージョンには、WindowsゲームをLinuxやmacOSで実行するための大きな改善が取り込まれている。
Wine 5.0の主な注目点は次のとおり。
- マルチモニターをサポート
- PE形式の組み込みモジュールに対応
- XAudio2を再実装
- Colcano 1.1をサポート
Wineを使うことで、LinuxやmacOSでWindowsアプリケーションを実行することができる。近年は、WindowsゲームをLinuxやmacOSで実行するための技術としてWineが使われることが増えており、LinuxやmacOS向けにゲームを提供するベンダーにとって欠かすことのできない技術になってきている。次のメジャーアップデートバージョンとなるWine 6.0の公開は1年後が予定されている。