ルネサス エレクトロニクスは1月8日、複数のカメラを用いることで自動車の周囲を映し出すことを可能とするサラウンドビューカメラシステムの電源設計を簡素化できるパワーマネジメントIC(PMIC)「ISL78083」を発表した。

同製品はバッテリからの直接電源供給(36-42V)およびPoC(Power over Coax:同軸ケーブルを介した電源供給、15-18V)のいずれにも対応可能な4チャネルPMIC。1出力当たり最大750mAまで出力することができるため、7Mピクセル以上の高解像度イメージセンサにも対応することが可能だと同社では説明している。

また、1-5.05Vの出力範囲をプログラム可能な一次高電圧同期整流降圧型レギュレータ1つと二次低電圧同期整流降圧型レギュレータ2つに加え、LDO電圧レギュレータを内蔵しているほか、フィードバック機能と補償機能も内蔵しているため、外部インダクタとキャパシタを接続するだけで高効率の電力供給が可能になるという。

なお、すでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は1.99ドルから、評価ボードも提供を開始しておりこちらは125.56ドルとなっている。

  • ISL78083

    「ISL78083」のパッケージと活用イメージ