solid ITは2020年1月3日(米国時間)、「MySQL is the DBMS of the Year 2019」において、2019年に最もスコアを増やしたデータベース管理システム(DBMS)を2019年のデータベース管理システム・オブ・ザ・イヤーとして発表した。
2019年はMySQLが最も多くスコア値を伸ばして第1位に輝いた。第2位はOracle、第3位はMicrosoft SQL Serverとなっており、データベーストップ3がそろって大きな成長を見せた年となった。
従来のリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)が上位を占めたことは、NoSQLの衰退を意味するかという内容に関して、solid ITでは「そうではない」と否定している。MongoDB、Elasticsearch、RedisなどのNoSQLシステムは依然としてきわめて好調であること、トップ3はこれらNoSQLの機能を取り込むことでユーザーの満足度を上げていることなどを理由として挙げている。NoSQLはもはや主流の機能となっており、消え去るものではないとしている。
スコア値の高いトップ3がNoSQLの機能を取り込んだことで、従来はNoSQLシステムに切り替えていた部分を拡張機能で対応できるようになったことが、こうしたスコア値の変動に現れたのだと指摘されている。
ただし、MongoDB、Elasticsearch、Redisにはこうした主流のDBMSには存在していない特別な機能やプロパティが存在しており、即座に消え去ることはないだろうとも説明している。
2013年と2014年にはMongoDB、2015年にはOracle、2016年にはMicrosoft SQL Server、2017年と2018年にはPostgreSQL、そして2019年はMySQLがデータベース管理システム・オブ・ザ・イヤーに輝いた。これで、現在のトップ5すべてが一度はアワードを得たことになる。