2020年の年頭にあたり、日本ユニシスの代表取締役社長の平岡昭良氏は年頭所感として、以下を発表した。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
「ビジネスエコシステム」が広がった一年
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2019 年は、地球環境問題への危機感を背景に、世界中の企業が、経済的成長や自社の利益だけではなく、持続可能な社会に向けた取り組み、長期にわたるサーキュラーエコノミー(循環型経済)へと舵を切りはじめた年でした。
日本ユニシスグループは、2018 年度から進めてきた中期経営計画「Foresight in sight 2020」においてグループの存在意義を再定義し、事業を通じた社会課題解決を行うことで、自身の持続的成長サイクルを実現し、社会から選ばれ必要とされる企業になることを目指して、ビジネスモデルの変革を進めています。
中期経営計画も 2 年目となり、クリーンで持続可能なエネルギー社会や脱炭素社会の実現に向けた取り組みなどいくつもの成果が現れてきました。こうした「未来」の目線で「今」をみた新しいビジネスモデルは、約 10 年前に着手した電気自動車向け充電インフラビジネスに端を発し、多くのみなさまと共に実装を進めてきたものです。私たちが提唱してきたビジネスエコシステムが、まさに生態系のように広がっていると感じます。
志を行動へ
2020 年は変化の年です。世界で起きている「一人一人の選択がより良い世界をつくる」という意識と行動の変化のうねりがさらに大きくなり、社会、経済、人々の動きがますます活発になり、多くの新たな出会いが起きると期待しています。こうした潮流をチャンスと捉え、行動すること――人々の力を合わせて、何事にもとらわれない斬新な発想を社会の仕組みとして実装していくことにチャレンジしたいと思います。
チャレンジに欠かせないエネルギーは、世の中を変えようとする「志」です。社員一人一人が「志」を持つことによって、さまざまなステークホルダーの「志」と共鳴し合い、ビジネスエコシステムが創られ、デジタルの力によって新しいサービスが生み出される。そして「志」は私たちのサービスを選択する人々にも伝わり、世の中を変えていくことができる。そのような未来を信じています。
社員、パートナー、お客さま、生活者、「志」を持つすべての方々と共に、社会課題を解決する取り組みを広げ、3 カ年の中期経営計画を達成しつつ、未来の選択肢を創造し、持続可能な世界の扉をひらいていきたいと思います。