NTTコミュニケーションズ 代表取締役社長 庄司 哲也氏は、2020年の年頭所感を発表した。
明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。本年も、皆さまのご厚情にお応えできるよう一層尽力してまいりますので、変わらずご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。
昨年、NTTコミュニケーションズ(以下 NTT Com)は創立20周年を迎えました。これを契機に策定したのが、「人と世界の可能性をひらく コミュニケーションを創造する。」という新たな企業理念です。私たちはこの理念にもとづき、2020年も、お客さまのデジタルトランスフォーメーション(DX)や、ICTを活用して社会課題を解決する「Smart World」の実現に邁進していきます。
DXや「Smart World」実現の鍵を握るのがデータの利活用です。昨年は、データ利活用ビジネスに必要なすべての機能をワンストップで提供する「Smart Data Platform」(以下 SDPF)を発表いたしました。安心・安全なデータ流通を実現することなどをご評価いただき、おかげさまで既に多くのお客さまから引き合いをいただいております。この場を借りて御礼申し上げます。本年は、こうしたお客さまの期待に応えるとともに、SDPFによるDXの実績を積み重ねていきたいと思います。
ちなみに「データ利活用ビジネス」と一口に言ってもお客さまごとに求められる機能は異なっており、さまざまなサービスから構成されるSDPFは、目的や事業の規模に合わせて機能を柔軟に組み合わせられるため、多くのお客さまのニーズにお応えできるものと自負しております。
またSDPFは、NTT Comがこれまでの事業で培ってきた高品質なインフラに加え、パートナー企業のすぐれたサービスを採り入れることで、アプリケーションについても充実した機能を配備しています。私たちは、「DXEnabler(R)」として、お客さまのDXをワンストップで実現する存在となるべく、自らの事業を進化させ続けています。
さらに本年は、サービスだけでなく会社の組織も進化させたいと思います。今春を目途に、「お客さま志向の強化」「事業運営のスピード向上」などを目的として、組織構造の抜本的な再編を検討することにいたしました。この再編を通じて、お客さまの業界・業態に応じたソリューションの提案や構築、そしてすぐれたサービスをアジャイルに開発提供できる力などを強化していきます。
さて、2020年は「5G」の普及元年とも言われており、5Gは本年のキーワードになると思われます。私たちもローカル5Gの提供準備を進めており、近々NTT Comラグビーチーム「シャイニングアークス」のホームグラウンドである「アークス浦安パーク」で実証実験を開始します。こちらについては、お客さまからも既に高い関心をお寄せいただいています。
もう一つキーワードを挙げるとすれば、やはり「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」でしょう。私たちNTT Comは、イベント成功に向け全力を尽くします。 そして、活躍する世界的アスリートたちの奮闘を支えるのと同様に、お客さまのビジネスもNTTグループの総力を結集して、支援させていただきたいと願っております
最後に、本年が皆さまにとりましても素晴らしい年になりますよう祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。