内田洋行 代表取締役社長 大久保昇氏は、2020年の年頭所感を発表した。

謹んで新年のお慶びを申し上げます。


2019年、日本でのラグビーワールドカップの開催と、さまざまな出身地や背景を持つ選手たちで構成されるチームが1つになって目標を達成する姿は、企業の人材活用においても多様な人材を「ONE TEAM」としてまとめどう成長に導くか、感動しつつ、考えさせられました。一方、国内で誕生した日本人の子どもの数が86万人にとどまり、過去最低を更新しました。生産年齢人口の急速な減少による社会・産業の構造転換が急務となったと痛感した年でした。
2020年は、第5世代移動通信システム5Gの運用開始、学校教育の新学習指導要領スタート、マイナンバーカードのポイントサービスなどにより、社会の動きは活発化するでしょう。


このような状況のもと、内田洋行グループでは、第15次中期経営計画にもとづき、直近の伸長需要への対応を着実にすすめるとともに、急速な少子高齢化の進展による人口減少といった将来の社会課題解決への準備を進めております。


企業や官公庁等で進む「働き方変革」へ、創造性の強化や知的生産性向上など情報共有やテレワーク等のICTを含めた働く環境の見直しを進めていきます。学校教育現場の「学び方変革」では、Society5.0時代の人材育成のための主体的な学びの実現をご支援するために、教育ICTビジネスをより進化させてまいります。さらに、インバウンド需要の拡大等を有効に活用するための地域の活性化策として、人の集まる場の整備など「場と街づくり変革」もますます重要になります。今後はあらゆる場面で、クラウドやデータ活用からAI、IoTまで、ICTの活用が必須となります。
内田洋行グループでは、こうしたお客様の課題解決には、人のもつ知見や経験とICTの力が最大化される環境づくりが重要と考えます。その実現に向けて、コーポレートビジョンを「情報の価値化と知の協創をデザインする」と定めました。


2020年、内田洋行は創業110周年を迎えます。
歴史的に培った民間・公共の多様なお客様とのお取引関係と、売上構成比率で60%をICT関連ビジネス、その他40%を環境構築関連ビジネスが占めるユニークな事業構成をリソースに、お客様の課題となる「働き方変革」「学び方変革」「場と街づくり変革」の支援に取り組んでまいります。


本年も、宜しくお願い申し上げます。