NTTグループは12月18日、ユーザー企業のコンプライアンス強化に向けた取り組みを支援するためとして、人事管理システムとの連携が可能なコンプライアンス管理ソリューションを提供すると発表した。2020年春からのサービス提供開始を目指す。

特に金融サービス業では、規制の強化と複数の制度により当局の規制と報告に関わる要件が複雑化しており、各企業はコンプライアンス体制やガバナンスの透明性の欠如を特定することが困難となる問題に直面しているという。

また、コンプライアンス管理のために使用するシステム環境や人事データも複雑で多岐に渡るため、多くの場合は手作業や事務処理が発生しているとのこと。

新ソリューションは、NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)のRPAツールである「WinActor」、NTT DATAグループであるスペインeverisのSMCRソリューション、同グループである独itelligenceのコンサルティングの組み合わせにより実現する。

これにより、これまで人手で行ってきた複雑な操作や、Excelや既存システムなど複数システムに跨って管理していたコンプライアンスや人事に関わるデータを自動的に相互連携し、最適なコンプライアンス管理ソリューションを提供するという。

同ソリューションは、まず英国の「シニアマネジャー認証制度(SMCR)」に対応したコンプライアンス管理ソリューションとして提供を開始し、今後英国以外の制度にも対応を行いながら提供エリアを拡大し、ユーザー企業のグローバルでのコンプライアンス業務をサポートしていくとしている。