シュナイダーエレクトリックは12月18日、UPS(無停電電源装置)のブランド「APC by Schneider Electric」のフラグシップモデル「APC Smart-UPS」から新たにリチウムイオンバッテリーを採用した「APC Smart-UPS Lithium-ion UPS 400VA 100V」を発売し、2020年1月10日に受注開始を予定していることに加え、UPSの設置が可能で主にネットワーク機器を収納することを想定した壁面取付けラック「NetShelter WX」も発売し、同24日の受注開始を予定していると発表した。

APC Smart-UPS Lithium-ion UPS 400VA 100Vは、同シリーズ初となるリチウムバッテリーを採用し、鉛バッテリーを採用した同容量帯のUPSと比べて約2倍の長寿命、約68%減の軽量化を実現しているという。また、奥行き232mmとコンパクトなため、併せて発売する奥行きの浅いNetShelter WXにも搭載を可能としている。

  • 「APC Smart-UPS Lithium-ion UPS 400VA 100V」の外観

    「APC Smart-UPS Lithium-ion UPS 400VA 100V」の外観

また、無償保証期間を同容量帯UPSの2年間から5年間に延長しているほか、タワー型でもラックマウントにも対応が可能(ラックマウントキット同梱)。さらに、負荷機器の遠隔リブート、時間差オンオフ、優先設定した負荷機器のオフなどの機能を有する出力コンセントグループを備え、電源保護ソフトウェア「PowerChute Business Edition」に対応(別売)している。

従来からUPSが使われてきたサーバやストレージの電源保護に加え、IT機器の設置スペースが限られる店舗やクリニックのような環境におけるバックアップや、広い敷地内に複数の施設が点在する大学キャンパスや倉庫などのLANの中継地点でネットワーク機器の収容とバックアップとしての需要を見込んでいる。

一方、NetShelter WXは高さ3種類(6U、9U、12U)、奥行き2種類(400mm、600mm)の計6種類をラインナップし、設置先の環境条件に合わせて選定できるという。壁面取付け用ラックエンクロージャーであり、薄型(奥行400mm、600mm)でコンパクト(高さ6U、9U、12U)ながら耐荷重90kgまでとなる。

  • 「NetShelter WX」の外観

    「NetShelter WX」の外観

  • 「NetShelter WX」の仕様

    「NetShelter WX」の仕様

価格は税別でAPC Smart-UPS Lithium-ion UPS 400VA 100Vが11万1000円、NetShelter WXは3万5800円。