慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエアとソフトバンクは12月17日、理想的なライフデザインの実現をサポートするAI(人工知能)サービスの社会実装に向けた包括連携協定を12月10日に締結し、ヘルスケアを軸としたAIアシスタントの開発と社会実装に向けた共同研究を実施することになったと発表した。
日本社会は現在、少子高齢化や医療費の増加などの課題を抱えて健康や予防医療への関心が高まっており、また科学技術や産業の発展に伴い、人々のライフスタイルが急激に変化して複雑化しているという。
そうした中、人々にとって最適なヘルスケアは一様ではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態を意味する「ウェルビーイング(Well-being)」という観点でヘルスケアを考える必要性が増しているという。
今回実施する共同研究では、両者が持つ知見や資源を生かし、人々の健康的な生活習慣や行動をサポートするAIアシスタントの研究を行い、人々が持続的にウェルビーイングを実現できる社会を目指す。
同大学医学部医療政策・管理学教室の宮田裕章教授を中心とするプロジェクトチームが、同大学のウェルビーイングリサーチセンターでの研究において培った医学的観点と、ソフトバンクのAIやIoTを始めとする技術やサービスに関するノウハウを生かして、今後開発予定のヘルスケアサービスなどを通して取得するビッグデータを解析し、AIのアルゴリズムを研究・開発していくとしている。