ノークリサーチは12月16日、中堅・中小市場における「RPA(Robotic Process Automation)ツールのシェア」「主導部門や用途の変化」に関する調査の分析結果を発表した。
調査の対象企業は、年商500億円未満の中堅・中小企業1300社(日本全国、全業種)、対象職責は情報システムの導入や運用・管理または製品・サービスの選定・決済の権限を有する職責。
導入済み/導入予定のRPAツールを聞いたところ、NTTアドバンステクノロジの「WinActor」が26.5%と最も多かった。「BizRobo!」を主力とするRPAテクノロジーズは、他社との協業による製品・サービス展開も進めており、それらを合わせると「WinActor」と同程度のシェアとなるという。
同社は、RPAを「業務システム活用に伴うヒトによる手作業を自動化するソフトウェア」と定義し、「部分的な自動化」「ルールに基づく自動化」「認識/推論を伴う自動化」といった段階があるとしている。
その上で、中堅・中小企業におけるRPA活用の実態をとらえる際は、「ERP/基幹系システム」や「コラボレーション」といった、「部分的な自動化」を含む「RPAツール」以外の選択肢にも視点を広げておくことが大切と指摘している。