サンバイオと大日本住友製薬は12月13日、再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした米国およびカナダ地域における共同開発を中止すること、ならびにサンバイオの米国子会社SanBioと大日本住友製薬の間で2014年に締結された共同開発およびライセンス契約を解消することで合意したことを発表した。
サンバイオグループが米国で行った慢性期脳梗塞向けフェーズ1/2a臨床試験の良好な結果を受け、SanBioと大日本住友製薬は2015年よりフェーズ2b臨床試験を進めていたが、2019年1月に主要評価項目未達という結果となっていた。また、その後実施した詳細解析の内容も踏まえ、両社で協議を行った結果、大日本住友製薬として、全社の事業戦略上の優先順位を鑑み、共同研究の中止を決定したという。
なお、大日本住友製薬では、現在保有しているサンバイオ株式について、2019年12月13日時点では売却する予定はないとしているほか、サンバイオグループでは、今後もグローバル展開を目指して慢性期脳梗塞を対象とした、再生細胞薬「SB623」の開発を継続していくとしている。