日立ソリューションズは、AI(人工知能)技術でBot(ボット)によるアクセスを未然に防止するという米PerimeterXのクラウドサービスである「PerimeterX(ペリメーターエックス) Bot Defender」の販売代理店契約を締結し、12月12日から提供開始する。同社によると、同サービスの販売代理店契約は国内初とのこと。
新サービスは、AIがアクセス者の操作方法や利用端末の情報などを分析し、アクセス元が人間かBotかを高精度に判別することで、ECサイトでの買い占めやアカウントの乗っ取りなど、高度に進化したBotからの巧妙かつ悪質な攻撃を防ぐという。
従来から、企業はアクセス元が人間であることを証明するために、文字入力や画像選択を強制するCAPTCHAを使用していたが、同サービスの利用により、顧客にCAPTCHAの負担をかけることなく、Webサイトの安全な運営やデータの保護を実現できるという。
同サービスの導入効果として同社はまず、ECサイトでのBotによる商品買い占めを防ぎ、正規利用者に適正価格で商品を提供できることを挙げる。
また、AIで判別しBotによるアクセスだけにCAPTCHAを表示するため、ユーザーの利便性を損なわずにWebサイトを安全に運営できるという。
さらに、Botによるアカウント大量作成を防ぎ、新規会員登録特典やポイントの不正取得を防止できるとのこと。
加えて、Botによるアクセスを防ぐことで分析データの質が向上し、Webサイトへの投資対効果が高まるとしている。