ソフトバンクの子会社であるSBドライブは12月9日、同社の自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」と、順風路が提供する乗客用ウェブサービスを連携させて、有用性を検証すると発表した。検証はSBドライブ、浜松市、スズキ、遠州鉄道が同10日~23日に浜松市で実施する自動運転バスの実用化を見据えたバスの予約システムなどを検証する実証実験において行う。
実証実験では、スズキの小型自動車「ソリオ」に先進安全技術を取り入れた運転支援を行う仕組みを搭載し、遠州鉄道の舘山寺営業所と桜台ショッピングセンター間(片道約13km)に19の停留所を設けてバスを運行する。乗車には、スマホから順風路の乗客用ウェブサービスで予約することが必要となり、同サービスとDispatcherを連携させることで、予約に応じてDispatcher経由でドライバーに運行指示が送られる。
予約者が待つ停留所にバスが到着すると、予約者のスマホに「ドアを開ける」ボタンが表示され、それをタップするとDispatcherを通して車両のドアの開閉操作が実行されて、ドアが開く。SBドライブは、遠隔地からのドライバーへの運行指示や、予約者だけが車両のドアを開けて乗車できる仕組みなど、自動運転技術以外にも自動運転バスの運行に必要な機能を検証し、自動運転バスを早期に実用化することを目指す。
運行時間は実証実験期間中の午前8時~午後4時30分、運行ルートは遠州鉄道の舘山寺営業所と桜台ショッピングセンター間の片道約13km(遠州鉄道旧白洲線に沿ったルート)/19カ所、乗車料金は無料となる。