東日本旅客鉄道(JR東日本)は、さいたま新都心駅構内コンコースにおいて、自律移動型ロボット(計6台)の実証実験を行うことを発表した。実施期間は12月9日〜12月13日、稼働時間は10:00〜15:00。
今回の実証実験は、乗客へのサービス向上やグループ会社による駅警備・清掃業務などの省力化を目指すもの。
ロボットは人間のように群集の中を移動できる俊敏さはないため、駅にあらかじめ設置した流動を計測するレーザーセンサーなどからの情報(駅クラウド情報)をロボットに与えることで、ロボットの移動を支援するという。またロボット自体に取り付けられたセンサ情報のみを使用した移動と、駅クラウド情報をプラスした移動との比較も行うということだ。
実証実験を行うロボットは、あらかじめ設定した駅構内の移動経路を巡回しながら対象物体の検知や通報などを行う「警備ロボット」、あらかじめ設定した移動経路と駅混雑情報に従って駅構内コンコースの自動清掃を実施する「清掃ロボット(クリナボ)、あらかじめ設定した移動経路と駅混雑情報に従って駅構内コンコースを巡回する「駅サービスロボット(ステーションサービスロボット)」、あらかじめ設定した駅構内の移動経路に沿ってエレベータやトイレへの移動案内を実施する「案内コミュニケーションロボット(ホスピー)」、問い合わせに応じて、トイレなどへの移動案内を行う「案内ロボット(エミュー3)」、車いすタイプの移動支援を行う「移動支援ロボット(ウィルネクスト)」の計6台。
なお、今回の実証実験では、駅でのロボット移動に関しての基礎部分の確認が目的のため、各ロボットが移動する際は試験関係者が付き添うとのことだ。