三井情報(MKI)は12月6日、三井物産の基幹システムをSAPジャパンが提供するSAP ERPからERPスイート「SAP S/4HANA」へ移行するプロジェクトを完了したと発表した。
MKIは2018年9月にプロジェクトに着手し、新基幹システムは2019年11月から本番稼働を開始している。
新基幹システムは、約40カ国にまたがる同社の海外拠点で約3,500ユーザーが利用しているもの。今回、基盤をプライベートクラウドからパブリッククラウドのMicrosoft Azure環境へ移行した。その際、既存の基幹システムで使用しているアドオンが利用可能で、業務に影響のない「システムコンバージョン方式」が採用された。
ユーザーインタフェースには、SAP Fioriを採用して利用者の操作性を向上し、手間のかかっていた入金消込作業はSAP Cash Applicationで自動化を実現した。
また、日次バッチ処理で連携していたSAP Business WarehouseをSAP S/4HANAと統合させ、リアルタイムでの分析とシステムのシンプル化も図っている。