Mozillaの開発者向けブログ「Mozilla Hacks」は現地時間3日、公開されたFirefox 71標準搭載の開発者向けツールの改善や新機能を伝えている。

Firefoxの[ツール]→[ウェブ開発]から呼び出される開発者向けツール。Webを開きながらHTMLやCSS、JavaScriptなどフロントサイドのコード修正やネットワークのモニタリング、パフォーマンスの確認が行え、デザイナーからプログラマーまで広く愛用されるブラウザ標準搭載のアイテム。最新版となるFirefox 71には、このツールに多数の機能が搭載されていることを公式ブログ「Mozilla Hacks」が伝えている。ロード時間の短縮はFirefox自体の起動時間のみならず、コンソールで約40%、パネルで8~15%の改善を行うなど高速化を図っている。

また、NetworkパネルのWebSocket(WS)にメッセージタブが追加されており、WebSocketでの通信(テキスト)をキャプチャできる。サーバへの負担を減らしたメッセージのやりとりも可能なWebSocketへの対応は需要が多く、重点的に取り組んできたことが公式ブログに記載されている。

  • WebSocket(WS)のメッセージタブでテキストを捕捉

    WebSocket(WS)のメッセージタブでテキストを捕捉

またネットワークリソースの全文検索が実装されており、たとえば"色を定義するCSSファイルはどれか?"、"どのファイルがページ上のボタンラベルを生成するか?"といった探索が可能になると紹介している。ほか、コンソールのエディタモードやデバッガーのインライン変数プレビューなど、非常に多くの機能が搭載されている。

  • ネットワークリソースを串刺しでパーツを探すヒントにできる(公式ブログより)

    ネットワークリソースを串刺しでパーツを探すヒントにできる(公式ブログより)