RPA技術者検定とは?3つのレベルの試験内容
RPA技術者検定とは、あらゆるアプリケーションから自動化できるようにする技術の資格検定です。あらゆるアプリケーションから自動化するというのは、例えばエクセルやブラウザ・ワークフロー・ERP・OCRなどの作業を自動化にする技術です。またRPA技術者検定は唯一国内で行われているRPAの技術検定です。働き方改革が行われ、オフィスの業務の自動化が進んでいるものの、RPA技術を行える技術者不足からこの資格が生まれたと言われています。
RPA技術者検定は、今求められている最先端のスキルを身に付けたい方や、これから訪れるであろうデジタル時代へ向けてスキルアップしたい方などにおすすめの資格です。2018年に開始されたばかりの新しい検定で知名度は高くありませんが、自身の力量をアピールすることができます。そしてこの資格は主に3つのレベル「アソシエイト」「エキスパート」「プロフェッショナル」に分かれています。下記ではそれらのレベルについて詳しくご紹介します。
レベル①アソシエイト
RPA技術者検定資格のレベル1つ目は「アソシエイト」です。RPA技術者検定資格のアソシエイトというレベルは、RPAの基本的な技術や知識が問われる問題なので比較的受かりやすいと言われています。試験形式は、50問の問題を選択形式で答えていきます。7割以上の正解で合格となります。時間制限は60分で、50問という問題数に対して短いように感じますが、選択形式なのでスピード感があれば十分な時間だと言えます。
このRPA技術者検定資格アソシエイトは、受験資格は特になく試験頻度も随時行われているので、自分のタイミングでいつでも受けることができます。また、受験料は6,500円です。ホームページには、サンプルの過去問題もありますから試験を受ける前に一度確認してみるとよいでしょう。
レベル②エキスパート
RPA技術者検定資格2つ目は「エキスパート」です。RPA技術者検定資格のエキスパートというレベルは、アソシエイトと比べると難易度が上がると言われていて、ある程度きちんと準備をしないと資格獲得は難しいです。履歴書に書けるレベルもこのアソシエイトからになりますから、履歴書に書いて自分の技術をアピールしたいという方におすすめの資格レベルです。試験問題数は4問と少なくなり、時間制限は120分に変わります。
アソシエイトからエキスパートへの変化で1番異なるポイントが、試験形式です。エキスパートは試験形式が実技試験になります。そのため実際にRPAロボを作ることができ、さらに管理やシステムの保守までできることが重要になってきます。受験料が15,000円、試験頻度は年に4回、試験会場は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇になります。そして6割以上の正解で資格を獲得できます。
試験範囲は主に基本的な機能を使ってのシナリオの新規作成と、修正になります。必要となる知識は、アルゴリズムとプログラミングの知識やシナリオの設計・製造・テストができる開発技術、WinActorと連携させるソフトウェアの知識が必要だと言われています。こちらもホームページにサンプルの問題が用意されているので、試験を受ける前に1度確認してみるとよいでしょう。
レベル③プロフェッショナル
RPA技術者検定資格のレベル3つ目は「プロフェッショナル」です。RPA技術者検定資格のレベル、プロフェッショナルはRPA技術者検定資格の中で、最も難易度の高い資格になります。現在は準備中のため、申し込むことはできません。試験内容は実技試験と面接の組み合わせになっており、試験時間は120分だと言われています。また、試験頻度は年に1度東京で行われています。こちらの試験も6割以上の正解で資格獲得となります。
プロフェッショナルのレベルは情報が公開されておらず、詳しい内容がわかりません。ただ最高難易度の試験のため、RPA技術に関するあらゆる知識が必要になるでしょう。どのような問題が出題されても答えられるような豊富な知識が必要です。アソシエイトとエキスパートの知識はもちろん完璧に押さえておきましょう。
RPA技術者検定の資格取得難易度
RPA技術者検定資格の難易度は、それぞれのレベルが上がるにつれて難易度も上がります。先ほどご紹介した、RPA技術者検定資格のレベル「アソシエイト」「エキスパート」「プロフェッショナル」でそれぞれ異なります。1番レベルの低い「アソシエイト」が最も難易度の低いRPA技術者検定資格だと言われています。そして、「エキスパート」になると「アソシエイト」よりは難易度が上がった試験内容になります。
さらに「プロフェッショナル」になると最上級に難易度の高い試験になります。自分のレベルに合わせて試験を受ける方法がおすすめです。さらに、難易度の低い試験から受けていくことで自分のRPAに関する知識の力量を図ることもできます。
RPA技術者検定の資格を持つメリット
RPA技術者検定の資格をすることで得られるメリットは「モチベーションの向上」「スキルをアピールできる」「履歴書や名刺にかける」という3つのことがあります。ここからは、その3つのメリットについて詳しくご紹介します。まず1つ目のRPA技術者検定の資格取得で得られるメリットは、モチベーションの向上です。 自分のスキルを磨きたい、スキルアップしたいと考えて勉強をしてもその結果が実感できないとなかなかモチベーションをキープすることは難しいです。しかし、そこでRPA技術者検定の資格を取得することで自分のレベルを明確に知ることができ、勉強したことが資格という目に見える形で実感できます。それが、自身のスキル向上のためのモチベーションアップに繋がると言えます。
2つ目のRPA技術者検定の資格取得で得られるメリットはスキルをアピールできることです。口だけでRPA技術の知識があると言っても信憑性に欠けてしまいます。しかし、資格という形であれば、客観的にRPA技術の力量を証明することができ自身のスキルアピールにも繋がります。3つ目のRPA技術者検定の資格で得られるメリットは、履歴書や名刺に書くことができるということです。
正式に履歴書や名刺に書くことができるので自身のスキルを売り込むことにも使うことができます。しかし履歴書に書くことができるRPA技術者検定の資格は、「エキスパート」レベルからです。
RPA技術者検定の資格勉強用参考書
RAP技術者検定の資格を取得するための勉強に使える参考書をレベル別にご紹介します。RPA技術者検定の資格は、レベルによって問われる技術や知識が異なります。そのため自分のレベルに合った参考書で勉強することが大切です。自分のレベルに合った参考書を使うことで効率的な勉強が可能になり、結果的に資格取得を早めます。多くの情報が載っている参考書を使えば全部カバーできるのではないかと考えがちですが、レベルに合った参考書がおすすめです。
なぜなら、多くの情報がありすぎるとどの情報が必要なのか分からなくなってしまいます。試験で必要とされていない知識まで詰め込むことは、有意義なようで実は時間の無駄です。無駄を減らすには参考書選びが大切になりますが、選ぶときは自分が目指すレベルと参考書の内容を照らし合わすことをおすすめします。
レベル①アソシエイトの参考書
RPA技術者検定資格「アソシエイト」の取得におすすめな参考書は『RPAのはじめかた ~ツールを見ながら巡る! RPAの楽しい世界』です。『RPAのはじめかた ~ツールを見ながら巡る! RPAの楽しい世界』は体験型のガイドブックで、初心者でも理解しやすいです。アソシエイトのレベルは1番難易度の低い初心者向けの検定です。
また、参考書のタイトルにもあるように文章を読むだけではなく、RPA技術の楽しさを実感しながら読み進められるところも魅力となっています。さらに、WinActor・BizRobo・UiPath・RPA Express・WorkFusionという5つのツールに関してもこの1冊で学ぶことができます。1冊でこれだけのツールを学べるのはお得です。
レベル②エキスパートの参考書
RPA技術者検定資格「エキスパート」の取得におすすめな参考書は『徹底解説RPAツール WinActor導入・応用完全ガイド』です。『徹底解説RPAツール WinActor導入・応用完全ガイド』は、基礎的な知識から実技的なノウハウまでぎっしりと情報が詰まっている参考書です。RPA技術者検定の試験はエキスパートになると、選択式の試験形式から実技試験に変わります。
実技試験対策は実際に手を動かすのが一番ですが、『徹底解説RPAツール WinActor導入・応用完全ガイド』を読むことは無駄ではありません。参考書で学んだ実技のノウハウは、本番の実技試験でも役に立つことが多いです。またこちらの参考書はWinActorに特化しているため、WinActorのエクスパートを目指す人にもおすすめします。参考書ではさまざまななプロジェクトのケースが紹介されており、プロジェクトのプロセス制作からトラブルの解決方法まで広く勉強することができます。
レベル③プロフェッショナルの参考書
RPA技術者検定「プロフェッショナル」の資格取得におすすめな参考書はまだはっきりとは言えません。なぜなら、RPA技術者検定の資格取得試験「プロフェッショナル」はまだ情報が公開されていないからです。情報は公開されていませんが、RPA技術に関する全般的な知識を身に付けておくことをおすすめします。紹介している本はRPA技術に関する知識をすべて網羅しており、全般的な知識を身に付けたい人には有意義です。
『RPAの真髄』は、論点整理と結論がまとめて交互に書かれてるため、初心者の方でも十分に理解しやすい作りになっています。また論点と結論がポイント形式で書かれており、重要点が見つけやすいです。また、『RPAの真髄』は実例が多く掲載されているため、試験対策だけではなく実際の業務でも役に立つでしょう。そのため試験終了後も、手元に置いておくことをおすすめします。