TISは11月21日、デジタルガレージ(DG)及びクレディセゾンと共同で、個人情報を管理するPDS(パーソナルデータストア)を利用したレストランに関するレコメンド高度化の実証実験を、2019年11月から約2か月間で実施すると発表した。
今回の実証実験では、個人の許諾に基づいたデータ利用によりレストランのレコメンド高度化を目指す。
アプリを利用し、「レストランに実際来店したか」「食べた結果の評価がどうだったか」など、体験の質を管理するためにPDSを使用し、パーソナルデータ(個人情報)の提供がユーザーに対するサービス向上につながるかどうかを実証する。
パーソナルデータを個人主導で管理できる仕組みとしてPDSを用いることで、サービス提供側はより個人の嗜好にマッチしたレストランレコメンドが可能になるという。
同実験で同社は、同社やDG、クレディセゾンなどが協賛するオープンイノベーション型の研究開発組織である「DG Lab」と共同でアプリ及びバックエンドサーバの構築を行う。
さらに同社は、アプリ上でパーソナルデータを管理するPDSを構築し、DG Labは食事バランスエンジンを提供する。
実験は、クレディセゾンの社員を対象に実施する。
TISは同実験で、PDSにより「生活者がパーソナルデータを提供してそれに見合ったベネフィットを受けられるモデル」の評価を行う。
このモデルをブラッシュアップすることで、PDSの生活者にメリットのある効果的な利用方法の提案につなげ、将来的には情報銀行ビジネスの展開を目指すとのこと。