米DataRobotは、同社が2019年8月から提供しているAI(人工知能)特化型の「AI サクセスプログラム」を、より多くの日本企業に導入してもらいビジネスで成功するよう、年商1000億円以下の中堅企業を対象としたAI活用支援プログラムである「DataRobot Starter Program」を11月20日から販売開始する。価格は1000万円(税別、年間)の予定。併せて、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)と新たに販売代理店契約を締結し、パートナーとして中堅企業のイネーブルメントを強化していく。

  • プログラムのステップ

新プログラム、これまで大企業の支援で培ったAIプロジェクトの成功ノウハウ、ライセンス、教育プログラムを、中堅企業を取り巻くAI環境に最適化してプログラム化した点が特徴で、AI導入診断の実施及びDataRobot Starter Programの実施という2ステップで構成する。

ステップ1にあたるAI導入診断の実施では、AIプロジェクト導入を判断するためのAI導入診断を有償ワークショップとして提供する。

具体的には、まず機械学習の自動化によって実現できる成果を理解するセミナーを、ハンズオン形式で実施する。

続いて、DataRobotを自社の事業でどのように利用できるのかというテーマ(ユースケース)の創出支援を、ワークショップ形式で実施する。

さらに、創出したテーマを詳細化かつ精査し、ビジネスインパクトと実現可能性の観点から評価し、レポートを作成する。

このステップ1を通して、ユーザー企業のビジネスステージに適したメニュー(サクセスプラン)を提示する。

ステップ2にあたるDataRobot Starter Programの実施は、ステップ1で作成したサクセスプランに合意したユーザー企業を対象とする。

ここで提供するサービスには、DataRobotのライセンス及び、DataRobot AIアカデミーにおけるデータサイエンティスト養成プログラム、DataRobot UniversityにおけるDataRobotの活用方法に関してのトレーニング、AIプロジェクト導入に必要なテーマ創出、AIプロジェクト実行支援のためのテーマ推進、実ビジネスへの運用定着化のための運用化支援の各サービスを含む。

同プログラムを採用した、AI人材が充分ではない中堅企業は、自社でデータサイエンティストを養成でき、実践的なビジネス課題に取り組みながら、自らAIプロジェクトを推進できるようサポートを受けられるという。

また、DataRobotを利用しながらAIプロジェクトを推進できるシチズン・データサインティストの育成も行え、多様な部署においてAI プロジェクトの創出、運営が可能になるとしている。