FRONTEOは11月18日、AI「KIBIT」を用いたコンプライアンス違反の予兆発見・監査サービス「saki-mori」(さきもり)の提供を開始すると発表した。同社にまとまった期間のデータを預けることで、ハラスメントや経費不正請求、キックバック、情報持ち出し、カルテル・癒着をはじめとした、企業におけるコンプライアンス違反やルールの逸脱などの予兆や不穏な動きの早期発見・対応に役立つという。
新サービスは、顧客から提供されたサンプルメールを教師データとして、膨大な量のデータを精査し「見つけたい文書」と「見つけなくてよい文書」に分類。
また、統計的手法により精度を担保しながら、人が見なくてもよい文章を指定するため、人が見るべき文章量が削減できるだけでなく、急を要する度合いに応じてスコアリングされることから、高い品質・効率での監査ができるという。
さらに、コンプライアンス違反が検知された場合には速やかに、同社による不正調査に移行することができるほか、システムを常時走らせるのではなく、1カ月単位、四半期単位とニーズに合わせて選択でき、対象者も固定ではなく、3人程度から1000人以上の規模まで都度変更できるため、年間を通して複数部署を順番に監査することも可能としている。