ヤフーなどを傘下に持つZホールディングス(ZHD)とLINEは11月18日、両社グループの経営統合について、資本提携に関する基本合意書を締結することを決議したと発表した。なお、資本提携基本合意書に定める経営統合後の上場統合会社であるZHDにおけるコーポレート・ガバナンス体制そのほかの主要事項については、法的拘束力はないという。
また、経営統合を実現するための取引の一環として、LINEは同日付でZHDの親会社であるソフトバンクおよびLINEの親会社であるNAVERから、LINEの普通株式(預託証券1個につきLINEの普通株式1株を表章する米国預託証券を含む)、新株予約権、新株予約権付社債のすべてに対する公開買付け、その後の一連の取引を通じてLINEを非公開化する意向がある旨の意向表明書を受領している。
共同公開買付けの提案がなされたことを受けて、上記4社間において、同日付で本経営統合を実現するための取引の概要に関して法的拘束力のない基本合意書も締結している。NAVERは米国証券法に基づき、米国の証券取引委員会へのSchedule 13Dの訂正の提出を通じて、共同公開買付けの提案および統合基本合意書を米国においても開示を予定している。
経営統合の実現に向けて、両社はZHDおよびLINEの2社間の最終資本提携契約の締結と同時期となる12月をめどに、ソフトバンクとNAVERを含む4社において経営統合を実現するための取引における諸条件に関する法的拘束力のある契約を締結することを目指して協議・検討を進めていく。最終統合契約を締結した場合には、その内容について改めて開示する予定だという。