ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは11月14日、新ネットワークセキュリティアプライアンス「Firebox T35-R」を発表した。Firebox T35-Rはキャビネット規格に準拠した堅牢なネットワークセキュリティアプライアンスであり、中堅/中小企業、分散拠点を持つ大企業、およびマネージドサービスプロバイダを対象とし、オフィスやデータセンターに従来提供されているものと同品質のセキュリティサービス、パフォーマンスを提供し、マルウェア、不正侵入、そのほかの脅威から組織を保護するという。
新製品の主な特徴として「IP64のキャビネット規格に準拠した筐体」「DC電源」「業界最先端のネットワークセキュリティ」「シンプルな実装」「SCADA IPSシグニチャ」の5点を挙げている。
筐体は、完全な防塵/防滴仕様となっており、摂氏マイナス40度から60度の間で運用可能であり、信頼性の高いセキュリティと接続性を提供し、筐体をカスタマイズすることなく、通常とは異なる厳しい設置環境に対する耐性を備えている。
DC電源は12vから48v のDC電源で利用可能であり、オプションでAC電源でも利用することができるほか、ネットワークセキュリティについてはサイト間のVPN接続をシンプル化でき、かつ信頼性と管理性を備えており、APT Blocker、TDR(相関分析、優先順位付け、レスポンス)、DNSWatch、IPS、ゲートウェイアンチウイルスなどのセキュリティ保護機能を、ネットワーク速度を落とすことなく適用することができるという。
実装に関しては、製造業者やITソリューションプロバイダは、ウォッチガードの一元化されたゼロタッチ構成ソリューションのRapidDeployおよびWatchGuard Cloud管理プラットフォームを用いて、T35-Rを容易に構成、実装、管理することができるという。また、ユーザは技術的な知識がなくてもアプライアンスを事前に構成し、迅速にインストールすることができるため、リモートの製造現場における個々のセキュリティの実装に必要な担当者の移動時間や実装作業を省くことを可能としている。
T35-RにはSCADA IPSシグニチャが含まれており、これらのシグニチャを活用して、産業制御システム(ICS)およびSCADAにおける既知の脅威を防止し、厳しい実装環境でもセキュリティを確保することができるという。