富士通マーケティングは11月13日、統合業務ソリューション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA iZ(グロービア アイズ)」に、多様な雇用・勤務体系を管理する「GLOVIA iZ 就業」および、従業員が各種申請・照会に利用する「GLOVIA iZ フロント」を加えたと発表した。価格は、GLOVIA iZ 就業が従業員300人、利用ユーザー50IDの場合で190万円(税別)~、GLOVIA iZ フロントが利用ユーザー300IDの場合で176万円(同)~。いずれも提供時期は2020年1月31日。
GLOVIA iZ 就業の特徴として「多様な勤務形態への対応」「改正された労働基準法への対応」を挙げている。多様な勤務形態への対応については、社員とアルバイトなどの雇用形態の違いや、オフィス、店舗、工場など異なる勤務形態、複雑な就業条件にも、カスタマイズを行うことなくシステムの設定により柔軟に対応するという。また、ユーザー企業の環境に合った打刻運用を可能にするため、勤怠時間の入力作業を省力化し、タイムリーで正確な労働時間の把握と多様な働き方の実現を支援するとしている。
労働基準法への対応に関しては、年次有給休暇の取得義務化への対応として有給取得が少ない人などを抽出し、アラート情報をメールで配信できる。さらに、時間外労働規制の対応として、定められた労働時間に応じてアラートを送る基準を設定することで、自動的にメールで通知でき、人事部門の業務効率化を図ることができるという。
GLOVIA iZ フロントの特徴は「電子申請によるペーパーレス化と決裁状況の可視化によるスピード決裁の実現」「フロントトップ画面への依頼や決裁すべき情報の通知による重要情報の見落とし防止」を挙げる。
申請処理については、人事諸届を始めとする各種申請を電子化し、オフィスのペーパーレス化を支援し、稟議書や報告書など、自由に使える汎用伝票も備えている。また、システムにアクセスができれば、場所を問わず申請・承認ができることに加え、申請した伝票の承認・決裁状況の可視化により適切なフォローを可能とすることで、スピード決裁を実現するという。
重要情報の見落としに関しては、申請伝票のステータスごとの件数や、従業員の長時間残業や有休の未取得などの状況、健康診断の未受診といった人事部門からのアラート情報を、従業員と上司のフロントトップ画面に表示。本人が確認するまで表示するため、メールのような見落としの防止を可能としている。これにより、従業員1人1人に気付きを与え、職場のマネジメントを強化し、法令や就業規則を遵守する組織作りを支援する。