"貯金をもっと楽しく、カンタンに"を掲げるユニークな自動貯金サービス「finbee」を展開するネストエッグは12日、2.5億円の資金調達を発表した。

アプリと連動するサービス「finbee」は、カード払いの端数での"おつり貯金"、毎日自動での"つみたて貯金"、歩いた歩数に応じた"歩数貯金"、家族や友人と共同で貯金する"シェア貯金"などユニークな方法で新しい貯金体験を提案している。2019年10月にはゲーム感覚で貯金できる新たな「クエスト貯金」をローンチするなど、新体験に拍車が掛かる。累計12行の金融機関とのAPI連携を実現し、累計貯金総額50億円を突破。いわゆるミレニアル世代、特に20代の女性に支持されているという。

12日、「finbee」を運営するネストエッグは、既存のSBIインベストメントに、伊藤忠商事、日本ユニシスを新たに加えた第三者割当増資で2.5億円の資金調達を実施したことを発表した。"徹底的にユーザー目線に立つ"ことや"生活に密着した貯金ルールの提供による『生活の貯金化』"などビジョンを明確にサービスを広げる同社。今回新たに加わった伊藤忠商事、日本ユニシスの持つ金融領域やマーケティング領域の知見を加えることでサービスの加速を図り、既存株主のSBIインベストメントからの追加支援により人材採用を含めた経営基盤を強化する。

中期経営計画「Brand-new Deal 2020」で"商いの次世代化"を掲げる伊藤忠商事は、ネストエッグ初の戦略的事業パートナーとなっている。「finbee」の事業パートナーを共同開拓することで"楽しく貯金し、使用し、体験する"サイクルを拡大し、将来的には共同で金融商品の在り方や本格的な資産運用への足掛りとなるような新しい金融商品提供を目指す旨を述べる。無理をせず、楽しみながら貯金できる世界。方法が身近にありそうで、なかなか体験することのできない新しいサービスの今後が注目される。